AIRNovelって?

Date:

Adobe AIRで動くノベルゲームのフレームワーク、なんて言われてもよくわからないという方向けに、ノベルゲームを作るを家を建てるに例えて、大体こんな感じですというイメージをつかんで頂けたらと。
あくまで、イメージですのでなんか違うというところがあるかもしれませんが、ご容赦を。

AIRNovelの役割

家を建てる為の建材の準備と、基本的な指示の決定です。

柱に15cm×15cm×250cmの角材が欲しいときは、サイズの指定だけすればその角材を準備してくれます。
細かな指示がなかった場合に準備するサイズも決まっていますので、角材を柱にするという指示だけでも、柱に適した角材を準備してくれます。
どのようにして角材を作るか、木を切ったりカンナをかけたりという部分はAIRNovelがやってくれますので、その様なところまでを指示する必要がありません。

柱に限らず、板、断熱材、煉瓦、瓦、セメントなど家を作るのに必要だと思われる物の作り方はAIRNovelが指示を出しますので、設計者はここに柱が欲しい、断熱材を使う、といった指示だけで済ませることができます。

また、木と木をくっつける場合は釘を使う、壁紙を貼る時はボンドを使う、といった基本的な指示もAIRNovelがやってくれます。
電気の配線や水道の配管もAIRNovelがやってくれますので、どこにコンセントが欲しいですとか、どこに水道が欲しいといったことを指示するだけで済みます。

全部を自分でやろうとすると、どうやって材料を手に入れてくるのか、どのようにして作るのか、配管や配線はどうすればいいのか、知らなければいけないことが沢山出てきます。
どのような家を建てるにしろ、共通する部分の指示をAIRNovelが引き受けてくれます。

Adobe AIRは?

こちらは、実際に家を建てる人手です。

設計図と材料を実際に組み立てて、家の形にしていくのがお仕事です。

AIRアプリの段階では、必要な材料とどのように組み立てるかの指示がパックされているだけで、プレーヤーの環境でAdobe AIRがきちんとした形に仕上げて、提供します。
ですので、プレーヤーにもAdobe AIRをインストールして貰う必要があるわけです。

開発者がやること

では、AIRNovelを利用してゲームを作る人は何をしなければいけないのでしょうか。

まずは、設計書を書かなければいけません。実際のゲーム作成においてはスクリプトと呼ばれている部分です。
どのような家を建てたいのかと言うことを、指示していかなければなりません。
AIRNovelがサポートをしてくれるとは言え、柱の長さが不揃いであったり、まっすぐ立てなければいけないところが斜めになるような指示ですと、できあがるのは欠陥住宅です。
ですが、きちんと設計して、指示書を仕上げると、豪邸でも、お城でも、お化け屋敷でも、からくり屋敷でも建てることができます。

そして、家具や植物など家を飾る物、素材を用意します。
基本的な建材はAIRNovelが準備してくれますが、家具や植物といった個人の好みによる物は開発者で準備します。
家のどこに置くかということは、設計書で指示を出します。

基本的には、上記の2つの物で家を建てることができます。
しかし、柱に使う木の産地まで指定したい、柱にレリーフを彫りたい、といったAIRNovelがやってくれる以上のことをやりたい場合には、プラグインを作ったり、本体に手を加える必要が出てきます。
プラグインは公開されている物を使うという手もあります。

さて、ここまでで家を建てるところまではできたのですが、最後にプレーヤーが自分の環境で家を建てられるように、同じ家を作るにはこのセットでできます、というように必要な物全てをまとめる必要があります。
AIRアプリ化するという部分です。

簡単にできるの?

木から木材にする方法や、瓦を作る方法を指示しなくても良いようにAIRNovelがサポートしてくれますので、全てを自分で指示しなければならないよりは、はるかに楽にできます。
また、私がAIRNovelをさわり始めた頃より、ANBooksが多くの準備をしてくれるようになっていますので、開発環境を整えるのがとても楽になっています。

しかしながら、相応の努力は必要です。
過去に別のツールで作ったことがある人は、指示の仕方を確認して異なる部分を調整するくらいで済むでしょう。
模型で家を作ったことがあれば、大体の構造はわかっていますから、設計書に仕上げる方法を学べばできるでしょう。
しかし、部屋の家具の配置を自分で考えて模様替えをするということもしたことがない人が家を建てなければならないとなれば、覚えなければならないことも、試行錯誤しなければならないことも当然多くなります。

「簡単にできる」と謳っているのは、あくまで「深いところの知識を取得しなくてもできるようにしたよ」というだけのことです。
何事も新たに習得するには、努力が必要です。
逆に、きっちり努力をすれば、「ダウンロードって何? インストールって何?」というような状況からでも、ゲーム完成までたどり着けると思っています。

個人的に「簡単」という言葉を使って、気軽に挑戦してみようと思わせることが好きではありません。そもそも、「簡単」から受ける印象は、人によって全く違うものです。
100の技術を持っている人が、50の技術の人でもできるようにして、「簡単にできるよ」と言ったところで、20の技術の人にとっては難しいものです。20の技術の人が「簡単」という言葉で15の技術でいいと思って挑んだら、想定が下がっている分、難しいと感じる部分が大きくなり、無理だと諦めてしまうのではないでしょうか。
私は、それよりもあくまで50の技術が必要だとした上で、覚悟を決めて挑んで、やり遂げて欲しいと思っています。

当サイトではあまり触れませんが、AIRNovelは改変可能なサンプルゲームが用意されていますので、その設計書を基に増改築を指示することができます。ここは、どのような指示をしているのかな、という部分を確認することもできます。
サンプルが用意されている分、ハードルは少し下がるのではないかと思います。

AIRNovelで製作するのは、ハードルが高いと感じたら、設計書を書くのではなく、模型を組み立てていく形式のツールもありますので、そちらに挑戦されるのも有りだと思います。